一宮市・稲沢市の内科・呼吸器内科・アレルギー科はしらき内科クリニック「コラム」ページです。

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新型コロナウィルスに対するPCR検査、抗原、抗体検査について(2022/1/3更新)

新型コロナウィルスに感染しているかどうか調べる検査は、PCR相当検査(NEAR法)、RT-PCR法と抗原定性検査の3種類が当院で可能です。症状のある方であれば、両方とも自己負担分を行政が負担してくれますので、検査代部分のお支払いはありません(診察料等は発生します)。

 

PCR相当検査(NEAR法)

これまで行ってきたPCR検査(RT-PCR法)は、結果が判明するのは翌日でした。当院では、PCR検査とほぼ同等に新型コロナウィルスの核酸を検出することができ、なおかつ15分ほどと短時間で結果が判明するNEAR法による検査機器を導入しました。結果はPCR法と同等に扱うことができるため、陰性証明書を発行することも可能です(別途料金がかかります)。PCR法と抗原定性検査の良い点を併せ持っている検査法です。

RT-PCR法

RT-PCR法とは、従来からあるPCRのことです。そのメリットは正確性です。つまり実際にコロナにかかっている人を陽性判定する能力が抗原検査よりも高いです。欠点は結果が分かるまでに時間がかかることで、結果のお知らせは翌日となります。それまでの間は自宅で自主隔離をお願いしますが、お子様がいる場合には症状が無くても学校はお休みしなければなりません。鼻から綿棒で検体を採取する方法と唾液の方法がありますが、当院では正確性の点から鼻からの採取をお勧めしています。

症状のない方への自費診療でのNEAR法、PCR検査も行っています。費用は診察料込みで、NEAR法が12000円、RT-PCR法が15000円(保険診療ではなく自費診療の場合です)と高額ですので、ご注意ください。なお、NEAR法とPCR法はウィルス遺伝子のカケラでも陽性となることがあり、すでに体内からウィルスがいなくなっている状態でも1ヶ月ほど陽性が続く方がみえます。そのため、感染した方がウィルスがいないことの証明にNEAR法やPCR検査は使用できず、職場復帰のためのPCR検査は行っておりません。これは濃厚接触の方も同様です。ご理解の程、お願いいたします。

 

抗原定性検査

抗原検査のメリットは5~15分で診断ができることです。また1回の検査でインフルエンザ抗原も同時に測定可能なこともメリットです。唾液では検査できず、こちらも鼻から綿棒で検体を採取します。(抗原検査はウィルスがいないことの証明にはならず、症状のない方には行いません)

 

抗体検査

抗体検査は新型コロナウィルスに感染したことがあるかどうかを判断する検査です。陽性となる方は感染から10日以上経っていることが多く、症状が出始めたばかりの方に行う検査ではありません。当院でも検査可能ですが、保険適応はなく自費での検査になります。

以前は5分ほどで判定するキットを使用していましたが、これはウィルスを殺すことができる中和抗体があるかどうかわかりませんでした。

現在では中和抗体の存在を確認できるとされている検査を外注で行っています。自費での検査になり、結果判明まで2~3日かかります。